e-Sports初心者講座#号外02 APEX大会ハッキング事件続報

先日発生したApex Legends Grobal Series(ALGS) Year4 Pro League Split1 北米リージョン決勝戦における選手へのチート付与事件について、公式発表があったので改めて振り返ってみようと思う。

3/18 日本時間朝 ALGS NAリージョン決勝戦

Apex Legends公式大会ALGSの北米(NA)リージョンの決勝戦、その第四試合において一部選手にチートが付与される事件が発生。

DarkZeroのGenburten選手やTSMのImperialHal選手などにチートが付与され、試合は中断、大会は延期となった。

当初はApex側の脆弱性か、搭載されているアンチチートシステムであるEasyAntiCheat(EAC)側の脆弱性かが不明で、多くのゲーマーから不安の声が出ていた。

同日夜 EAC公式、声明発表

発生から1日と経たずしてEACの公式が声明を発表、「EAC側に脆弱性がないことを確信している」との旨をXにて発信した。

3/20 昼 Respawn(Apex開発企業)声明&第一弾アップデート

事態から少し経過し3/20日本時間昼頃、APEX開発元から大会の延期の公式発表とともに、脆弱性への対策アップデートの配信の知らせが出された。

なお原因や調査の進展については触れられていない。

Destroyer2009

ハッキングを受けた際の映像から今回の事件に関わった人物として、Destroyer2009なるプレイヤーの名が浮上していた。3/21、TechCrunchはDestroyer2009に直接取材することに成功、記事を公開した。

その中では、ハッキング行為は単純に面白半分でやったこと、チートを実行したのは、ハッキングしたプレイヤーのApex Legends上であり、サーバーには触っていないことなどが述べられている。

Apex Legends hacker said he hacked tournament games 'for fun' | TechCrunch

The hacker declined to share details of the vulnerability with the game's maker and publisher because neither had a bug bounty.

最後に

今回の事件は、APEXの脆弱性と個人のPCのセキュリティ意識について、考えさせられる事件であった。

e-Sportsの普及とチート問題は切っても切れない関係として意識され続けてきた一方で、個人のPCのセキュリティについてはなかなか取り上げられてこなかった現状がある。

ゲーム制作サイドには、ユーザーを守るための機能を早急に実装してほしい。また、我々ユーザーもセキュリティについての知識を深め、悪用されないように努める必要があるだろう。

今回の事件はe-Sports界隈のみならず、コンピューターを扱うすべての人に考えてもらいたい内容であると個人的には感じている。

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